2025年7月07日

~耐久性と美しさを兼ね備えた最新の被せ物治療~
歯を大きく削ったあとに装着する「クラウン(被せ物)」は、虫歯や根管治療後の歯を守り、機能を回復させるために欠かせない治療のひとつです。
その中でも、ジルコニアクラウンは近年非常に注目を集めている素材であり、従来の金属やセラミックに代わる高機能な選択肢として多くの患者さまに選ばれています。
本記事では、ジルコニアクラウンの特徴やメリット・デメリット、治療の流れ、そして当院でのこだわりについて詳しくご紹介します。
ジルコニアとは?
ジルコニアとは、酸化ジルコニウムというセラミックの一種で、非常に硬く丈夫な素材です。
人工ダイヤモンドとして知られる「キュービックジルコニア」としても使われており、美しさと耐久性を兼ね備えた材料として、歯科だけでなく医療・工業分野でも広く使用されています。
歯科治療においては、主にクラウン(被せ物)やブリッジ、インプラントの上部構造などに用いられています。
ジルコニアクラウンの主な特徴
✔︎ 高い耐久性
ジルコニアは非常に高い硬度と強度を持ち、咬む力が強い奥歯でも安心して使用できます。
金属よりも丈夫で、割れにくく、長期的な使用に耐えられる素材です。
✔︎ 金属アレルギーの心配がない
100%セラミック素材であるジルコニアは、金属アレルギーの方にも安心して使用できます。
長期間お口の中に入れるクラウンだからこそ、生体親和性が高い素材を選ぶことが重要です。
✔︎ 自然な白さと透明感
近年は「審美ジルコニア」と呼ばれる、天然歯に近い透明感や色調のジルコニア素材も開発されており、見た目の美しさにも優れています。
特に前歯や笑ったときに見える部位でも、自然に仕上がるため、審美的な要求の高い方にも適しています。
✔︎ 変色しにくい
ジルコニアは、長期間使用しても変色や着色が起こりにくい素材です。
コーヒーや赤ワインなど色の濃い飲食物を好む方でも、安心してお使いいただけます。
保険診療との違い
保険適用のクラウンには、銀歯(メタルクラウン)やCAD/CAM冠などがありますが、審美性・耐久性の面ではジルコニアクラウンに劣ります。
審美性と長期的な安定性を求める方には、自費診療のジルコニアクラウンが非常におすすめです。
ジルコニアクラウンが適しているケース
*奥歯の大きな虫歯治療後
*根管治療後に歯の強度が低下している場合
*金属アレルギーのある方
*銀歯を白く自然な歯に変えたい方
*入れ歯やブリッジではなく固定式の修復を希望される方
なお、かみ合わせの状態や残っている歯質の量によっては、別の材質をおすすめする場合もありますので、歯科医師としっかり相談することが大切です。
治療の流れ
カウンセリング・診査
お口全体の状態を確認し、ジルコニアクラウンが適しているか判断します。
形成(歯を削る処置)
クラウンを装着するためのスペースを確保するため、歯を丁寧に削ります。
型取り(または口腔内スキャン)
精密な型を採取し、技工所に送ってクラウンを作成します。
仮歯の装着
最終的なクラウンが完成するまで、見た目や機能を保つ仮歯を装着します。
ジルコニアクラウンの装着
数週間後、完成したクラウンを丁寧に装着・調整します。
メンテナンス
長く快適に使っていただくため、定期的な検診とクリーニングをおすすめしています。
銀座ONE歯科・矯正歯科のこだわり
当院では、患者さま一人ひとりの口腔内の状態・かみ合わせ・審美的な希望に合わせて、最適なジルコニア素材の選定・設計を行っています。
技工所とも密に連携し、精密で美しいクラウンをご提供いたします。
また、治療前には丁寧なカウンセリングとシミュレーションを行い、不安や疑問を解消してから治療に進みます。
「見た目も噛み心地も妥協したくない」という方は、ぜひご相談ください。
まとめ
ジルコニアクラウンは、見た目・耐久性・安全性を兼ね備えた現代歯科治療の理想的な選択肢です。
将来的なトラブルや再治療のリスクを減らし、自分の歯のように快適に使い続けることができます。
「銀歯が気になっている」「歯を長持ちさせたい」「美しく自然な歯を取り戻したい」
そんな方は、ぜひ一度当院にご相談ください。