2025年7月07日

皆さんは「歯医者」と聞くと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
「歯が痛くなったら行くところ」「虫歯を治す場所」と思っている方が多いかもしれません。
しかし、現代の歯科医療は「治療中心」から「予防中心」へと大きく変化しています。
その鍵となるのが「予防歯科」です。
予防歯科の目的
予防歯科とは、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを未然に防ぎ、健康な状態を保つことを目的とした歯科医療のことです。
つまり、「痛くなってから歯医者に行く」のではなく、「痛くならないように通う」こと。
予防を意識して定期的に歯科を受診することで、将来の歯の喪失リスクを大きく下げることができます。
さらに最近の研究では、歯周病が糖尿病や心疾患、認知症などの全身疾患と深く関わっていることも分かってきました。
お口の健康は、全身の健康にもつながっているのです。
予防歯科で行うこと
当院では、予防歯科において以下のような取り組みを行っています。
1. プロフェッショナルクリーニング(PMTC)
歯科衛生士が専用の器具を用いて、歯にこびりついた歯石やバイオフィルム(細菌のかたまり)を徹底的に除去します。
普段の歯磨きでは届かない部分まできれいにできるため、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。
2. 歯磨き指導(ブラッシング指導)
正しい歯磨きの方法を身につけることも、予防の基本です。
患者さん一人ひとりの磨き癖やお口の状態に合わせて、最適なブラッシング法やケアグッズの選び方をご提案します。
3. フッ素塗布
フッ素には歯の再石灰化を促進し、虫歯の発生を抑える効果があります。
定期的なフッ素塗布は、特に虫歯のなりやすい方やお子さまにとって非常に有効です。
4. 定期検診(リコール)
3〜6ヶ月ごとに歯科検診を受けることで、小さな変化を早期に発見し、「早期対応・早期処置」が可能になります。
将来的な大がかりな治療を回避できるのも、大きなメリットです。
なぜ定期検診が重要なのか?
痛みや違和感がない状態でも、虫歯や歯周病は知らないうちに進行していることがあります。
特に歯周病は「サイレントディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれ、自覚症状が出にくいため、気づいたときにはすでに重症化しているケースも少なくありません。
定期的にお口のチェックを受けることで、早期発見・早期予防が可能になり、歯を残せる確率が格段に上がります。
年齢を重ねても自分の歯で食事を楽しむためには、「予防」がもっとも確実で効果的な方法です。
こんな方にこそ、予防歯科をおすすめします
忙しくてなかなか歯科に行く時間がない方
虫歯になりやすいと感じている方
過去に歯周病や歯を失った経験のある方
将来、入れ歯やインプラントに頼りたくない方
お子さまの虫歯を予防したい保護者の方
どなたでも、どの年代でも、早ければ早いほど予防効果は高まります。
毎日のセルフケアに加えて、プロによる定期的なメンテナンスを習慣にすることが、健康な口腔環境への第一歩です。
銀座ONE歯科・矯正歯科の予防歯科
当院では、日本の国家資格を持つ歯科衛生士が常駐しており、科学的根拠に基づいた予防ケアを提供しています。
完全予約制で、患者さま一人ひとりに丁寧な時間を確保。
プライバシーに配慮した個室診療室で、安心してメンテナンスを受けていただけます。
また、矯正治療中の方には、矯正中でもできる効果的なクリーニング方法をご案内しています。
「予防」と「美しさ」の両立を目指したトータルケアを大切にしています。
まとめ
歯は、削れば削るほど寿命が短くなってしまいます。
そして、失った歯は二度と戻ってきません。
だからこそ、「予防」は、あなたの未来の健康と生活の質を守る最も有効な手段なのです。
「まだ何も症状がない」
そんな今こそ、ぜひ一度、予防歯科を受診してみてください。
私たちが、あなたの歯と健康を一緒に守ります。